昨今は空前の猫ブーム。一般社団法人日本ペットフード協会の2019年の全国犬猫飼育実態調査によりますと、今やワンちゃんよりも猫ちゃんの飼育頭数が上回っています。
自宅で猫ちゃんを飼えない人でも猫カフェで猫ちゃんと戯れてたくさん癒されている人が多いのではないでしょうか。
ここでは、そんな大人気の猫ちゃんを、「猫ちゃんの特徴」・「猫ちゃんの生態」・「猫ちゃんの能力」に分類して見ていきましょう。
猫ちゃんの特徴 猫は能力はいかほどか
猫ちゃんの目
夜行性である猫ちゃんの目は、暗いところでも光が多少あれば物を見ることができます。
なぜかといいますと、猫ちゃんの目の網膜の後ろにある「タペータム」と呼ばれる反射板状の組織があり、暗い場所でも弱い光を増幅させることができるからなんです。
そうは言っても、真っ暗闇では猫ちゃんの目も通用しません。ほんのわずかな光さえあれば、猫ちゃんの目は機能するのです。人間の目の6分の1程度の光量があればよいと言われています。
暗闇で猫ちゃんの目が光るのを見たことがありませんか?これは「タペータム」で光が反射されるからなのです。
光量や感情によって変化する猫ちゃんの目
猫ちゃんの目の瞳孔は、その時々の光量によってその形状が大きく変化します。
暗い場所では光を少しでも多く取り入れようとして瞳孔が円形に大きく見開きますが、明るい場所では光が入りすぎないように瞳孔を縦に細く狭めて調整します。
さらに、納得しているとき・緊張しているとき、恐怖を感じているときなどなど、その時々の猫ちゃんの感情によっても変化するのです。
猫ちゃんの目の色は変化していく
猫ちゃんの目の色は、成長とともに変化していきます。
子猫の時期の目の色は、グレーや薄い青色をしていますが、成長とともにその個体の持つ遺伝子によって青・緑・金・茶などに変化するのです。
他にもカッパー(銅)やヘーゼル(薄茶)などたくさんの種類の目があります。左右の目の色が異なる猫もおり、「オッドアイ」と呼ばれます。
日本でも古来から左右の目の色が異なる猫を「金目銀目」と呼び、とても縁起が良い猫として珍重されてきました。
猫ちゃんの鼻
犬の鼻には劣りますが、猫ちゃんもかなり鼻がききます。
人間と比べると、匂いを感じ取る細胞の数は約2倍、匂いを嗅ぎ分ける能力は数万~数十万倍であると言われています。(ちなみに犬の鼻は100万倍と言われています。)
猫ちゃんは、いろいろなものを嗅覚によって判断します。食べ物の良し悪しや自分のテリトリーと他の猫のテリトリー、また相手が自分の仲間か敵かどうかも匂いで判断していると言われています。
犬ほどではありませんが、ねこもかなり鼻がききます。
人間と比べて、ニオイを感じとる細胞の数は約2倍、嗅ぎわける能力は数万~数十万倍あるといわれています。(犬は100万倍といわれている)
猫ちゃんの鼻は湿っている
猫ちゃんの鼻は通常、冷たくてしっとりと湿っています。
これは鼻の粘膜からの分泌物によるものであり、鼻の皮膚を守るため、匂いをより敏感に感じ取るため、また狩りをする際に風向きを感知するためと言われています。
鼻が乾いていると病気の疑いがあると言われていますが、眠いときや眠っているときは鼻からの分泌物が減ってしまうので、いつもに比べて鼻は乾いてしまいます。
猫ちゃんの鼻の意外な能力とは
生まれて間もない子猫はまだ目が見えません。しかし、鼻を使って母猫の乳首を探り当てることができます。
また、猫ちゃんの鼻には、人間の指紋のように個体によって異なる鼻紋(びもん・はなもん)があり、個体識別ができるのです。
猫ちゃんの耳
猫ちゃんの耳はとても優秀です。五感のなかで一番優れているのが聴覚なのです。
周波数が500ヘルツほどの低音であれば、人間も犬も猫も聴力差はないのですが、高音になればその差は歴然となります。人間の聴力は一般的に聴こえる音は2万ヘルツまでなのに対して猫の聴力は10万ヘルツまで聴くことができるのです。
また、猫は音源の方向や音源までの距離を測る能力にも優れており、その三角形の耳は優れた集音器の役割をし、左右別々に180度も動かせることができるため、広範囲の音を聞くことが可能なのです。
この能力によって、高音を発するネズミなどの獲物がいる場所、そこまでの距離を察知し、暗闇の中でも正確に判断することができるのです。
寝ている猫ちゃんの耳がピクピク動いているのを見たことがあるでしょう。私たち人間には聞こえない音を感じ取っているのかもしれませんね。
どこまでの高音を聞くことが出来るのか比較してみる
猫が聞き取ることが出来る高音は、犬の2倍以上、人間の4倍以上と言われています。比較してみると次のようになります。
- 猫・・・・6.0万ヘルツ~10万ヘルツ
- 犬・・・・3.5万ヘルツ~4.0万ヘルツ
- 人間・・・1.5万ヘルツ~2.0万ヘルツ
猫の優れたバランス感覚は、耳の中にある三半規管と前庭が他の動物よりも発達しているからです。
抜群のバランス感覚で、高い場所から落ちてもオリンピックの体操選手のように100点満点の着地ができるのです。
垂れた耳の猫もいます
猫ちゃんの耳は立ち耳であることが一般的ですが、中には垂れた耳を持つ猫ちゃんもいるのです。
その名は”スコティッシュフォールド”といいます。でも、スコティッシュフォールドの子猫が垂れ耳で生まれる確率は30%ほどと言われています。
また、”マンチカン”という垂れ耳を持つ猫ちゃんもいます。
猫ちゃんの口
猫は食べ物の美味しさを、味よりも匂いで判断していると言われています。
しかし、猫の舌にも我々人間と同様に味を見分ける味蕾(みらい)という細胞があり、甘味・酸味・苦味・塩気を感じる取ることができます。
その中でも特に酸味には敏感であるのですが、これは獲物の肉が腐っているかどうかを判断するために発達したと考えられています。
猫は元来、肉食動物であるため炭水化物などの甘味を欲することはないため、砂糖などの甘さにはほとんど反応しません。
猫ちゃんのザラザラした舌の役割について
皆さんよくご存じのとおり猫ちゃんの舌は、とても硬くてザラザラしています。これは舌の表面に糸状乳頭と呼ばれる小さなトゲ状の突起物があり、喉の方向に生えているからです。
猫の舌は、硬くザラザラして紙ヤスリのようになっています。これは表面に小さなトゲ状の突起物(糸状乳頭)があり、ノドの方に向いて生えているからなのです。
また、猫の舌には様々や役割・機能があります。
- ブラシの役割・・・ホコリを落としたり、抜け毛を取り除くことができ、毛づくろい(グルーミング)に役立っています。
- スプーンの役割・・・水を飲むとき、下を上下に動かすことで突起物に水を引っかけスムーズに水を飲みます。
- ナイフの役割・・・獲物を食べるとき、骨についた肉を削ぎ落して食べる役割もあります。
ナイフのように鋭利な歯
猫ちゃんの歯は私たち人間の歯と同じように、乳歯から永久歯に生え変わります。
乳歯は26本ありますが、生後15~20日頃から生え始めて30~35日ほどで26本の乳歯が生え揃います。その後、3か月齢頃から抜け替わり始めて、6か月齢頃までに30本の永久歯が生え揃います。
また、猫ちゃんの歯は肉食動物に特有の鋭利な歯であり、中でも一番大きく鋭利な犬歯は獲物を突き刺す役割があるのです。
門歯と呼ばれる前歯は骨から肉を削ぎ落す役割、臼歯(きゅうし)と呼ばれる奥歯は肉を食いちぎる役割を担っています。
猫ちゃんはやっぱり猫舌の持ち主です
猫ちゃんは、熱い食べ物や飲み物は苦手です。
自然界では気温や体温以上の食べ物や飲み物がないため、熱すぎる物や冷たすぎる物に慣れていないからです。
ワンちゃんや他の動物も同様に苦手です。でも日本では「犬舌」ではなく「猫舌」と表現します。
これは猫ちゃんが我々日本人の生活に犬など他の動物よりも身近な存在であったからだと言われています。
猫ちゃんのヒゲ
猫ちゃんはとっても立派なヒゲの持ち主。目の上、鼻の横、頬、口の横、顎の下など顔中にヒゲがピンと張り巡らされています。
ヒゲの根元には神経が集中しており、ヒゲに何かが触れると瞬時にその情報が脳に伝わります。猫ちゃんが暗い場所や狭い場所を難なく歩くことが出来るのは、このヒゲがアンテナの役割を果たしているからなのです。
顔中に張り巡らされているヒゲの先端を結ぶと、顔よりもひと回り大きな円形になります。この円形の大きさが猫ちゃんが狭い場所を通り抜けるのに必要な大きさになります。
猫ちゃんのヒゲは切ってはならない
猫ちゃんのヒゲは先ほどご紹介したようにアンテナの役割を担っています。ですから絶対に切ってはいけません。
万が一、猫ちゃんのヒゲを切ってしまうと、猫ちゃんの行動・生活に支障を来たすことになります。
歩行の際に障害物にぶつかったり、つまずいたりする危険性がありますし、更には生きる精気を失くしてしまい、新しく生えてくるまで部屋の隅でじっと動かなくなる事態にもなりかねません。
ヒゲは抜け替わる
アンテナの役割を担う猫ちゃんの大事なヒゲは、実は定期的に抜け替わるのです。一度に全部のヒゲが抜け替わるのではなく、1本ずつ順に抜けわまります。
また、猫ちゃんのヒゲの動きで、猫ちゃんの感情を読み取ることもできます。嬉しいときはヒゲもピンと伸びます、警戒しているときのヒゲは前方に向いており情報をいち早く察知しようとするのです。
猫ちゃんの脚
猫ちゃんは、長距離走は苦手なのですが、獲物を捕らえるために必要な瞬発力を活かした短距離走は大の得意です。
特に瞬発力を活かしたジャンプが得意であり、自分の身体の高さの5倍ほどの跳躍力の持ち主です。
また、獲物に気付かれないように忍び寄るための柔軟性もあり、関節や筋肉がとても柔らかいため全身をバネのようにしなやかに使いこなします。
さらに身体の動作に合わせて、内臓の位置まで変えることができるため、身体をそり返したりねじったりしても内蔵を損傷することはありません。
つま先たちでセクシーに歩く
猫ちゃんが歩くときは、つま先立ちで歩きます。
音を立てずに歩くことができるよう足の裏には柔らかいパットがあり、緊張状態や興奮状態になるとこのパットから汗をかきます。
普段は爪を足の中に引っ込めていますが、獲物に飛び掛かるときは爪を出します。
また、来るべき獲物を捕まえる場面に備えて、爪とぎと呼ばれる爪をいつでも尖らせておく習性もあります。
猫ちゃんがつま先立ち歩く姿はとってもセクシーですね。あなたも明日からつま先立で歩いてみてはいかがかしら。
猫ちゃんは走るのがとっても得意
猫ちゃんは走るのがとっても得意なんです。そのスピードはなんと時速約50㎞にも及びます。
猫ちゃんと同じネコ科の動物であるチーターは世界一速く走ることができ、そのスピードは時速110㎞を超えると言われています。
しかし持久力はあまりないため、トップスピードで走れる距離は200m~500mほどです。これでも十分に持久力があると思いますけど。
一方、犬は瞬発力よりも持久力が優れています。これは狩猟の方法が猫と犬では異なっていたことに起因すると言われています。
猫ちゃんの尻尾
猫ちゃんの尻尾は、尾椎(びつい)という小さな骨が重なって形成されています。
そのため、猫ちゃんの尻尾はとてもしなやかであり、ジャンプするときや高い場所から飛び降りるときに尻尾を使ってバランスを取ることができるのです。
また、猫ちゃんの尻尾の動きで感情を読み取ることもできます。
- 尻尾が力なく下がっている・・・落ち込んでいたり体調が悪い
- 尻尾が力強くピンと立っている・・・嬉しかったり甘えている
- 尻尾を大きく振り回す・・・機嫌が悪かったり闘争心をむき出しにしている
- 尻尾が膨らんでいる・・・恐れを抱いている、驚いている、攻撃態勢を取ろうとしている
猫ちゃんの尻尾の形あれこれ
猫ちゃんの尻尾は長いのが一般的ですが、種類によっては様々な形の尻尾があります。
長い尻尾・短い尻尾・先が曲がっている尻尾・渦巻いている尻尾・長い毛に覆われて尻尾が見えない尻尾など様々な尻尾があります。中には尻尾がない猫ちゃんもいますよ。
猫ちゃんの生態 猫はどんな行動をするの?
では、次に猫ちゃんはどのような行動をし、どのような習性を持っているのかという視点から猫ちゃんの生態を見ていきましょう。
狩りが大好き
ネコ科の仲間にはライオン・トラ・チーター・ジャガーなど狩りをして獲物をとる肉食動物がたくさんいます。このことからもわかるように、実は猫ちゃんは元々は狩りをして獲物をとる肉食動物だったのです。
ですから、生まれつき狩りの習性が遺伝子レベルでインプットされています。獲物らしき動きをみると、ついつい勝手に身体が反応してしまい捕まえようとするのです。
しかし、現代の屋内で飼われている猫ちゃんはハンティングをする機会がほとんどありません。運動不足やストレス解消のためにも、猫じゃらしやボール遊びなど狩りのまねごとはとれも大切になります。
単独行動する
猫ちゃんは単独で狩りをする動物です。そっと獲物に忍び寄ったり、待ち伏せして獲物を捕らえます。
そのため群れを作って生活する犬とは異なり、他者と協力する・他者に合わせる・リーダーに服従するなどいう社会性はほとんど持ち合わせていません。
とても独立心が強いため、自分のペースを乱されたり、何かを無理強いされることを嫌います。
猫ちゃんが甘えてくる姿はとてもかわいいですよね。だけど甘えてくるのは猫ちゃんの気分次第です。私たち人間が構ってあげようしても知らんぷりされることが多々あります。
自分が甘えたい時だけ甘えて、自分が遊びたい時だけ遊ぶ。それが猫ちゃんなのです。
猫ちゃんは基本的にはひとりでいることを好みます。だけどその一方で飼い主であるあなたから常に愛されていたいと思っているとっても自己中心的な生き物なのです。
猫ちゃんと一緒に生活するためには、猫ちゃんの機嫌を伺い、猫ちゃんの気持ちを尊重してあげることが大事になります。
縄張りをつくる
猫ちゃんは元々、野生動物として単独で狩りをして生きてきました。ですから他者に邪魔されずに狩りが出来て、自分ひとりでも安全に身を守ることができる場所を確保することが生き残るために必要でした。
この野生動物時代のなごりとして、テリトリー意識が今でも残っていると考えられています。
屋内で飼われている猫ちゃんであれば、家の中を自分のテリトリーとして認識しますので、他の猫が家の中に入ることを嫌います。
また、猫ちゃんのテリトリーとして重要視されるのは、その広さではなく安心感です。食事を確保できる、出産・子育てができる、ぐっすり眠れるなどが安心して出来るのであればそれで十分に満足できます。
猫ちゃんが飼い主や身の回りの物に自分の身体をスリスリとこすりつけることがあります。これは自分のニオイをそれらにつけることで周りを自分のニオイで満たし、テリトリーとしての安心感を得るための行動なのです。
マーキングをする
猫ちゃんは、自分の安心できるテリトリーに頬や顎にある分泌腺から出るフェロモンをつける習性があります。
家具や電信柱などに頬をこすりつけることで、自分のテリトリーとして印をつけるのです。
フェロモンをおしっこに混ぜて霧状にかけるスプレー行動もマーキング行動のひとつです。これは他の猫に対するコミュニケーションとして行われます。求愛の表現であったり、自分の居場所を他の猫に知らせるために行われるのです。
夜行性である
猫ちゃんは、夜を中心に活動する夜行性動物です。
これは昼間が睡眠時間というわけではありません。猫ちゃんは、基本的には一日中、寝たり起きたりを繰り返して生活しており、夜の方が昼間に比べ起きて活動している時間が長いことを意味します。
特に猫ちゃんの活動が活発になるのは、夕方から夜の時間と明け方と言われています。これは猫の獲物となるネズミの活動時間と重なっていると考えられており、そのため夜行性動物ではなく薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)動物と言われることもあります。
飼い猫がストレスを感じることなく昼間ひとりでお留守番ができるのは、この猫の夜行性も理由のひとつとしてあげられます。
余談になりますが、猫は「寝る子」という言葉から「ねこ」と言われるように一日14~18時間も寝ています。
高い場所や狭い場所を好む
野生動物時代の猫は、自分の身を守るために外敵に襲われにくく、見つかりづらい高い木の上や狭い穴で過ごしていました。
その名残から今でも高い場所や狭い場所に身を置くことを好みます。
また、獲物のネズミを見つけるために狭い穴に本能的に入ってしまうこともあります。
ですから屋内で猫ちゃんを飼う場合は、狭くても構わないので高低差が確保できる空間が適しています。
飼い猫が屋内で外敵に襲われる危険性はありませんが、上り運動や下り運動をすることで運動不足解消やストレス発散もできます。
爪を研ぐ
猫ちゃんが爪を研ぐのは2つの目的があります。
ひとつ目が、古くなった爪を削り落として爪を鋭くし、外敵から身を守るためです。
ふたつ目が、足の裏から発するフェロモンをこすりつけ、縄張りを主張するマーキングするためです。
また、単純にストレス発散のために爪を研ぐこともあります。
爪研ぎは猫ちゃんの本能的行動であるため、基本的にやめさせることはできません。思う存分、爪を研げるように専用の爪とぎを用意してあげましょう。
爪研ぎをされては困るようなところには、両面テープなどを貼っておけば猫ちゃんは気持ちよく爪研ぎできませんので安心です。
また、伸びすぎてしまった爪はきってあげるとよいでしょう。猫の爪には神経や血管がありますので、深く切りすぎないように注意してください。
800年以上も前から続く刃物産業の町、岐阜県関市の刃物工場で作られている猫用の爪切りです。
爪とぎが付いているキャットハウスです。あなたの愛猫もきっと気にいることでしょう。
グルーミングをする
猫ちゃんは非常に綺麗好きです。毎日自分の身体を舐めてグルーミングをします。
グルーミングには、毛並みの手入れや体臭を消す効果があります。その他にも、気持ちを落ち着かせるためにグルーミングをすることもあります。
グルーミングは猫ちゃんには欠かすことのできない日常的な行動ではありますが、あまりにも繰り返すようであれば、何かしらの強いストレスを感じている疑いがあります。逆にグルーミングをしなくなった場合は、病気や怪我をしていることもありえますので注意して観察しましょう。
年齢を重ねた猫ちゃんの場合、グルーミングができなくなるので、飼い主がグルーミングしてあげることも必要となります。
こだわりが強い
猫ちゃんは自由気ままな性格ですが、非常に強いこだわりを持つ一面もあります。
こだわりがあまりにも強いため、気に入らないものは頑なに受け付けない頑固さもあります。特に猫ちゃんは綺麗好きなので汚れているものを嫌がります。
食事にこだわる
もともと猫ちゃんは食欲不振になりやすい動物です。その原因は、食事に飽きた、お皿が汚れていた、出しっぱなしの食事であるなど様々です。ストレスで食欲を失うこともあります。
食欲にムラがあるとは言え、あまりにも食べない状態が続いてしまうと脂肪肝とうい病気になってしまい、最悪の場合は死に至ることもありえます。
24時間以上絶食状態が続いている場合は、必ず動物病院で受診してください。
お水にこだわる
猫はあまり水を飲まない動物です。しかしだからといって水を飲まないでいると腎不全や尿路系疾患を発症する危険性が高まります。
水をしっかりと飲むように、猫ちゃんが気に入るお水を見つけて与えてあげましょう。
トイレにこだわる
猫ちゃんは非常に綺麗好きなので、基本的にはトイレは決まった場所でしかしません。
もしもトイレ以外の場所で排泄するのであれば、まずはトイレを見直してみましょう。トイレが汚れていたり、サイズが合っていないかもしれませんよ。
トイレが汚れているせいで排泄を我慢してしまい病気になることもありますので、猫ちゃんのためにもトイレは清潔にしてあげてくださいね。
猫ちゃんの能力 人の言葉を理解できるってホント⁉
東洋経済ONLINEに哺乳動物学者であり、「ねこの博物館」館長でもある今泉忠明氏による「猫が人の言葉を理解しているという確かな根拠」という興味深い記事が掲載されていましたのでご紹介します。
人の言葉を理解できる
2019年4月、英国の科学誌に発表されたもので、飼い猫は、「自分の名前」と「一般名詞」と「同居猫の名前」を聞き分けられることが、実験で明らかになったというのです。
~略~
この実験結果から、猫は自分の名前とほかの単語の違いがわかり、自分の名前を理解していることが証明できたというのです。
~略~
他方、猫は高い聴覚機能を誇ります。人が発した言葉の微妙な音の違いも聞き分けられるため、前出の実験でも単語の違いを聞き分けている可能性があります。また、猫は記憶力が非常に優れているので、経験から言葉を覚えることができます。食べ物や、身の危険に関することは死活問題なので、とくによく覚えます。
~略~
縄張りで生きる猫は、縄張り内の異変に敏感です。単独行動で生活してきたので、異変に気づけないと、野生では命を落とす危険性があったからです。人と暮らす猫にとって、飼い主もいわば縄張りの範疇。その意味では、日ごろから人のことをよ~く観察しています。
人が言葉を発したとき、そのトーンや長さ、強弱、さらにその時の人のしぐさを猫は・ガン見・しているのです。そして言葉を状況とともに記憶し、猫脳に張り付けておき、その時々で引き出して理解しています。
言葉の理解は、経験が肝要になってくるので、飼い主は猫にポジティブな言葉をかけるときと、ネガティブな言葉を伝えるときでは、声の大きさや高低、抑揚をはっきり変えて話しかけたほうがいいですね。例えば、猫を褒めるときは、高い声でやさしく、語尾を上げながら。反対に、危険なことを諭したりする場合は、低い声で大きく語尾を下げて。
~略~
このような事柄からわかるのは、猫は人の発する言葉を、そのときの状況や人の様子から全体像としてどんなものか察知はできるということです。
出典:東洋経済ONLINE 「猫が人の言葉を理解しているという確かな根拠」
もしかしたらあなたの猫ちゃんも、あなたのことを「ガン見」しているかもしれませんね。
オスとメスで違いはあるの?
家族として猫ちゃんを迎え入れるにあたって、オスにするかメスにするかで迷うかもしれませんね。
もちろんオスとメスでは生物学上の違いはあります。子猫から成猫になる過程での行動学的な違いもあります。
しかし、あなたと猫ちゃんがどの程度の強い絆でつながることができるのかどうかは、遺伝子や生活環境に大きな影響を受けると言われています。
また、猫ちゃんが育つ環境や飼い主の性格が、遺伝子以上に猫ちゃんの性質に影響するとも言われています。
ですから、オスであるかメスであるのかはあまり関係ないのです。
大事なのは、あなたが猫ちゃんと信頼関係を築くことができるかどうかにかかっていると言えるでしょう。
気付いてますか?猫ちゃんはあなたのことを観察していますよ。
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