ここでは「ワンちゃんの特徴」・「ワンちゃんの生態」・「ワンちゃんの性格」について見ていきましょう。これからワンちゃんを飼おうと考えている人はもちろんのこと、既にワンちゃんを飼っている人も新たな発見があるかもしれませんね。
ワンちゃんの特徴 犬の能力はどんなもの?
ワンちゃんの目
ワンちゃんはとても動体視力がよくて、動くものを見る力があります。
また、もともとは夜型の生活だったため、多少の光があれば暗がりでもよく見ることができます。だけど色を見分ける力は弱いのです。
ワンちゃんの耳
ワンちゃんは人間の4倍もの聴力の持ち主。そのため、人間には聞くことができない高音も聞き分けることができると言われています。高音に好感を持ちやすいといわれているので、ワンちゃんを褒めるときは意識的に高い声を出すようにすればいいかもしれません。
また、男性よりも女性に懐きやすいのは女性の方が声が高いためと考えられています。
ワンちゃんの鼻
ワンちゃんの鼻はとっても発達しており、人間の嗅覚と比較して100万倍も優れていると言われてます。その嗅覚を活かして警察犬や災害救助犬などで活躍している場面をテレビで見たことありますよね。
それから、ワンちゃん同士がお互いのお尻の臭いを嗅ぎ合っていることがありますよね。あれは、お尻の臭いから相手の健康状態を探っているとも言われてます。
ワンちゃんの足
ワンちゃんの足はとても速くて、動くものや逃げるものを本能的に追いかける習性があります。これは獲物を追いかける必要があったため足が速くなったのですね。
また、ワンちゃんの爪は獲物を捕まえるときや、地面に穴を掘るときに使われるため発達してます。だけど猫ちゃんとは違って、爪とぎはしないし爪を引っ込めることもしないんです。
ワンちゃんの尻尾
ワンちゃんの尻尾はどうでしょうか。ワンちゃんはその尻尾を使って身体のバランスをとっていると言われています。また、尻尾を使って自分の感情を表現しているとも言われています。
悲しいときや怒っているとき、興奮しているときなどそのときの感情によって尻尾の動きを使い分けているのですね。
ワンちゃんの知能
ワンちゃんの知能は人の2才から4才程度と言われております。2才から4才の子供はまだまだ言葉は未熟です。だけど私たち大人とコミュニケーションはとれますよね。
同じように、私たちはワンちゃんともコミュニケーションをとれるというわけです。ですから、ワンちゃんは人の2才から4才もの知能の持ち主とも表現できますね。
ワンちゃんの生態 犬はどんな行動をするの?
縄張り意識が強い
ワンちゃんはとても縄張り意識が強いため、他の動物が自分の縄張りに入ってこようとするだけで威嚇したり攻撃したりして侵入を防ごうとします。番犬としてワンちゃんを玄関先に繋いでいるのは、この習性を利用したものなのですね。
だけど、番犬として活躍しているワンちゃんは、自分の縄張りにいつか誰かが入ってくるのかどうかを常に警戒しているため、緊張や不安でいっぱいなんです。ですからワンちゃんを外で飼う場合は、なるべく人通りの少ない物静かな場所を選びストレスを軽減してあげたいですね。
マーキングをする
マーキングは先ほどの縄張り意識が強いことと関係があるのですが、ワンちゃんは自分の縄張りを主張するため電柱や壁などにおしっこをします。散歩中のワンちゃんがマーキングをする目的は、自分の存在を他のワンちゃんに知ってもらうための自己主張でもあると言われています。
マーキングが犬の習性だからといって、散歩中にあちらこちらでさせるのは飼い主としてのマナー違反。人様の迷惑にならない場所に限定しましょうね。
穴掘りをする
犬の先祖であると考えられているオオカミには、外敵から身を守ったり、出産や子育てのために土に巣穴を掘る習性があります。捕まえた獲物を巣穴に隠す習性もあるんですね。オオカミの子孫でもある犬には、これらの習性が受け継がれているわけです。
これらの習性によりワンちゃんが穴を掘る仕草をしてその場に寝転がったり、おもちゃや食べ物を隠そうとするんですね。また、嬉しいときや興奮しているときなどにも遊び感覚で穴を掘る仕草をすることもあります。場合によっては、ストレスを抱えていて気持ちを落ち着かせるために穴掘りの仕草をすることもあります。
ですから、ベッドやソファーなどで穴掘りをしたからといってむやみに叱るのではなく、なぜ穴掘りをするのかワンちゃんの気持ちを察してあげて、場合によっては穴掘りをしてもよい場所を確保してあげることも必要ですね。
群れで行動する
犬の先祖であるオオカミは群れで生活する生き物です。ですからオオカミの子孫でもある犬も群れで生活をし獲物を捕ったり、外敵から身を守るのです。チームワークを重んじているとも言えますね。
家族の一員となったワンちゃんの場合、群れの仲間はあなたとあなたの家族です。ワンちゃんはひとりぼっちでは生きていけませんので家族の仲間としてコミュニケーションやスキンシップをたくさんしてあげましょうね。
リーダーになりたがる
犬は、周りの仲間がいつも従順な態度であり続けていると、やがてそのうち群れのリーダーになろうとする習性があります。リーダーである自分に従わない周りの犬に、唸ったり噛みついたりして群れを統率するのです。
もしもワンちゃんを甘やかしすぎたり、気ままにしておくとやがてワンちゃんは家族のリーダーになってしまうかもしれません。そしてどんどんわがままになっていき、飼い主のいうことを聞かなくなったり、時には飼い主に吠えたり噛みついたりすることもあります。
そうならないためには、家族のリーダーはあなたとあなたの家族であり、ワンちゃんはリーダーではないと自覚させるように躾けることが大切です。
リーダーには忠実に従う
犬は、群れのリーダーが信頼できると感じるとそのリーダーには忠実に従います。群れの中で平和に生きていこうと本能的に判断するのですね。
家族の一員となったワンちゃんも家族のリーダーには忠実に従いますので、あなたやあなたの家族がリーダーとしてワンちゃんから信頼されるようになる必要があることを意味します。
ワンちゃんの性格 飼い主に似るってホント?
私たち人間と同じように犬の性格は、たとえ犬種が同じ兄弟犬であってもそれぞれの性格は異なります。これは生まれ持った性格であり遺伝的要因によって決まるんですね。また、子犬期の生活環境により後天的に決まる性格もあります。この後天的性格はおおよそ1歳までに形成されると考えられております。
しかし家族の一員となったワンちゃんの場合はこれだけではないんです。アメリカのミシガン州立大学の社会心理学者であるウイリアム・J・チョピク氏に調査結果によりますと、誠実な人柄の飼い主であれば自身のワンちゃんをよく訓練されていると評価しており、神経過敏な性格の飼い主であれば自身のワンちゃんを臆病と評価する傾向が強かったとのことです。また、飼い主が穏やかな人柄であれば、そのワンちゃんも落ち着いているとチョピク氏は話しているんですよ。
もしかしたらあなたのワンちゃんは、あなたの写し鏡かもしれませんよ。
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