パート1が長くなりましたので、ここからはパート2として続きを掲載していきますね。パート1をまだご覧になっていない方は、こちらをご参照くださいね。
では、時系列に関連する記事を見ていきましょう。
4月23日(木)に配信されたCNN「NYの飼い猫2匹、新型コロナに感染 米国内のペットで初」
(CNN) 米農務省と疾病対策センター(CDC)は22日、ニューヨークで飼い猫2匹が新型コロナウイルスに感染したと発表した。2匹とも軽度な呼吸器系の症状があるものの、完全回復が見込めるとしている。
発表によると、米国内でペットに新型コロナウイルスの陽性反応が出たのは初めて。ただ、ペットが米国でウイルスを拡散させる役割を果たしている証拠はないと強調、「コンパニオン動物(伴侶動物)の安全が損なわれるような措置に出ることは正当化できない」とした。
2匹の猫は呼吸器系の症状が出たために検査を受け、感染が判明した。ニューヨークでは動物園のライオン1頭とトラ1頭の感染が確認されている。
陽性反応が出た猫のうち1匹は、飼い主の家庭で新型コロナウイルス感染が確認された人はいなかった。当局は、家の外で他人から感染したか、家の中の無症状の人または症状が軽い人から感染した可能性があるとみている。
ニューヨーク市内の別の場所で飼われているもう1匹の猫は、猫に症状が出る前に、飼い主が新型コロナウイルス検査で陽性と判定されていた。しかしこの家にいるもう1匹の猫には感染の兆候は表れていない。
新型コロナウイルスとペットについてはまだ分からないことも多いものの、CDCでは飼い主とペットとの接触を控えることや、家の外での動物や人との接触を控えることを促している。
猫はできるだけ屋内で飼い、犬を散歩させる時はリードをつけて、他人や動物から1.8メートル以上離れるよう勧告した。
感染者や感染が疑われる人は、別の家族にペットの面倒を見てもらい、それができない場合、動物の近くでは布で顔を覆い、ペットとかかわる際は前後で必ず手を洗うよう呼びかけている。
ここでもペットから人への感染については否定的です。ひと安心ですね。
4月29日(水)に配信されたCNN「犬が新型コロナ陽性、米国初の事例か 飼い主の家族感染」
(CNN) 米ノースカロライナ州で新型コロナウイルスに感染した家族の飼い犬が検査で陽性反応を示した。米国内で犬が新型ウイルス陽性となった例は初めてとみられる。
飼い主の救急医サム・マクリーンさんと妻ヘザーさん、息子のベンさんは先月、新型ウイルスに感染。4人家族のうち娘1人には全く症状がみられなかった。
一家は米デューク大学のチームによる新型ウイルスの研究に参加し、毎週1回鼻腔(びくう)の検体と血液の採取に応じていた。ペットのパグ犬「ウィンストン」もこのチームの検査で陽性の判定が出た。
チームを率いるクリス・ウッズ氏によると、家庭内で感染が広がる様子を把握するため、少数ながらペットの検体も採取している。ただしペットに対して、世界的に需要が高まっている検査キットは使っていないという。
ウッズ氏によれば、これまでに調べたペットで陽性反応を示したのはウィンストンだけ。検出されたウイルスはごく少量で、ほかの動物や飼い主の人間に感染を広げる可能性は低いとみられた。
ベンさんの話によると、家族の症状がピークに達していた頃、ウィンストンも1~2日の間、軽いせきをしていた。また1日だけ、朝食に与えたえさを食べなかったが、急を要するような異変はみられなかったという。
ウッズ氏によれば、ウィンストンの症状が新型ウイルスによるものだったかどうかは分からない。一家はもう1匹のパグと猫も飼っているが、陽性になったのは人懐こいウィンストンだけだった。
動物の陽性反応としてはこれまでにニューヨークで猫2匹と動物園のライオンやトラ、香港で犬2匹の例が報告された。専門家らは、今のところ動物を介した感染拡大の形跡はないとしている。
これまではネコ科の動物での感染が多かったのですが、ニューヨークで初めてペットの犬の感染となりました。
5月14日(木)に配信されたBCN+R「猫の間でも新型コロナ感染、東大など研究発表、厚労省も過度な接触控えるよう呼びかけ」
東京大学は5月14日、新型コロナウイルスが猫の間で容易に感染伝播するという研究成果を公表した。研究は東京大学、米ウィスコンシン大学、国立国際医療研究センター、国立感染症研究所が共同で行った。
新型コロナウイルス感染症患者から採取したウイルスが、猫の呼吸器で、どの程度増殖するか、猫間での感染伝播するかを解析。その結果、猫の呼吸器でよく増え、さらに猫間で接触感染することが分かった。新型コロナウイルスは猫にも感染し、猫の間で広がる可能性がある。しかし、感染した猫は明らかな症状を示さないことも分かった。
米ニューヨーク州では、飼い猫2匹から新型コロナウイルスが検出されたり、動物園でトラやライオンなどの猫科動物で新型コロナウイルス感染が報告されたりしている。今回の研究によって、新型コロナウイルスが猫の間で広がる可能性があること、ヒトの感染源として猫が重要であることが分かった。
厚生労働省では、新型コロナウイルスがペットから人に感染した事例はこれまでのところ報告されていない、としている。しかし、動物由来感染症の予防のため、動物との過度な接触は控え、普段から動物に接触した後は、手洗いや手指用アルコールでの消毒などを行うようことを推奨。ペットの体調が悪い場合は、できる限り不必要な接触を控えるよう求めている。
日本獣医師会でも、感染した人と濃厚接触のあった愛玩動物が感染する可能性は否定できないとする。人から猫、猫から猫への感染の可能性が考えられ、猫は外に放さず室内で飼育することを推奨。陽性の飼い主と接触のあった動物に症状が認められた場合は、事前にかかりつけの獣医師と電話相談のうえ、獣医師の指示に従い動物病院で診察を受けることを求めている。
猫科の動物への感染事例が多いような・・・
猫を多頭飼いしている場合はより注意が必要になりそうですね。
5月16日(土)に配信されたBUSINESS INSIDER「ネコ科は感染しやすいニャ、イヌはドッグランを避けるワン…米FDAがペットの社会距離戦略を推奨」
・アメリカ食品医薬品局の新たなガイドラインでは、新型コロナウイルスが流行している間、猫を室内飼いにして、他の家庭のペットとの接触を避けるべきだとしている。
・犬についてはドッグランに連れていくことをやめ、散歩の際には他の人や動物から約2メートル離したほうがいいという。
・コロナウイルスに感染した猫は、発熱、咳、呼吸障害、鼻水、嘔吐、下痢などの症状を示す。
・今のところ、新型コロナウイルスがペットから人へ感染したという報告はない。新型コロナウイルスが流行している間、猫や犬も社会距離戦略を実践した方がいいと、アメリカ食品医薬品局(FDA)がペットの飼い主に呼びかけた。
4月30日に公表されたFDAの報告書によると、ペットは家族以外の人や動物との接触は避けるべきだという。猫はできるだけ室内飼いにして、犬を散歩させるときは、他の人や動物から少なくとも6フィート(約1.8メートル)の距離がとれるようにリードにつないでおくことを奨めている。さらにドッグランや公共の場など「多くの人や犬が集まる」場所に行くのも避けるべきだとしている。
アメリカでは、家畜については農務省(USDA)が管理しているが、ペットフードや医薬品などについては、FDAの管轄下にある。
新型コロナウイルスに感染した最初の動物として報告されたのは、ニューヨークのブロンクス動物園のトラだった。その後、さらに同動物園の4頭のトラと3頭のライオンが、ウイルス検査で陽性となった。
香港とベルギーの飼い猫に続き、ニューヨーク州の別々の家庭で飼われていた2匹の猫も、軽い呼吸器疾患の症状を示したのち、ウイルスに感染していたことが分かった。そのうち1つの家庭には、ウイルス感染者はいなかった。
犬で陽性が確認されたのは3匹だが、FDAが引用した調査によると、犬は猫よりも感染しにくい傾向があるという。
現時点では、コロナウイルスが動物から人間に感染したという報告はない。
「これまでに入手した情報によると、ペットがCOVID-19を人間に感染させるリスクは低いと思われる」とFDAは述べている。
「現時点では、新型コロナウイルスの感染拡大に、動物が大きな役割を果たしているという証拠はない」
コーネル大学獣医学部のネコ科動物ヘルスセンター(Feline Health Center)のディレクター、ブルース・コーンライヒ(Bruce Kornreich)は、猫が病気になったり、他の猫に病気をうつしたりしないように、室内飼いすることを呼びかけていると、Business Insiderに語った。
「最も重要なのは、このウイルスが主に人から人へ広がっているということだ」とコーンライヒは言う。
「猫は感染しやすいものの、ほとんどすべての猫が回復した」
FDAによると、実験室で飼われているフェレットや一部のハムスターも感染しやすいことが分かった。一方、豚、鶏、アヒルは、感染することも、感染を広げることもなかった。
ミシガン州立大学獣医学部の疫学者、アネット・オコーナー(Annette O’Connor)は、他の動物との接触が多い猫への感染が、特に懸念されるとBusiness Insiderに語った。
「家の外に出た猫はどこに行くのか分からない。もしかしたら、COVID-19に陽性となった人のいる家に行くかもしれない。だからこそ、予防策を取る必要がある」とオコーナーは言う。
「猫から猫へ感染する可能性があるのは分かっているので、それを回避しなくてはならない」
コーンライヒは、いずれにせよ飼い猫は室内飼いすべきだと言う。
「そうすれば病気になるリスクは減り、捕食者に襲われることもなく、車に轢かれることもない」
コーンライヒによると、コロナウイルスに感染した猫は、発熱、咳、呼吸障害、鼻水、嘔吐、下痢といった、人間が感染したときと同様の症状を示すという。
FDAはペットのウイルス検査をするよう呼びかけてはいないが、コーンライヒはペットが症状を示した場合、獣医に連絡することを勧めている。その際、家族にCOVID-19の患者がいるのか、あるいはペットが感染者と接触したかどうか、獣医に伝える必要がある。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が4月に公開したガイドラインでは、新型コロナウイルス感染者は、動物との接触を制限すべきとしている。さらに、症状の出ている感染者は「ペットとの直接的な接触、例えばなでる、じゃれ合う、キスされる、なめられる、同じ場所で眠る、食べ物を分け合う、寝具を共有するといった行為は避ける」ことが推奨されている。
人間とペット、ペットとペットにもソーシャルディスタンスが必要になるということですね。
ワンちゃんもお出掛けの際はマスクをしてあげよう
猫ちゃんであれば、お家の中だけで過ごしても大きな問題はないでしょう。しかし、ワンちゃんであればそうはいきません。最低でも一日に一度はお外に散歩に行く必要があります。
これまでの情報では、ネコ科の動物が感染しやすいとのことですが、ワンちゃんでも感染の事例が報告されてきてます。
散歩の際は、是非ともマスクをしてあげて感染予防に努めることが、飼い主であるあなたが家族にしてあげられる最低限のことになります。
こちらはストラップで調整可能なオーソドックスなマスクですね。
こちらは洗って再利用が可能なマスク。経済的ですね。
これでは新型コロナウイルス予防の効果はなさそうですね。
暗くなりがちなステイホームでは「笑い」が必需品となります。
あなたが犬のマスクを被っても・・・ねえ。
さいごに
私たちに出来ることは、自分自身が新型コロナウイルスに感染しないようにすることが基本になりますね。万が一、あなたやあなたの家族が新型コロナウイルスに感染した疑いがあるのでしたら、迷わず獣医師さんに相談のうえ人間や他の動物から隔離するしかなさそうです。
これまでの記事や見解は、5月17日(日)現在のものになります。今後も新たな関連記事が掲載されましたら、随時更新していきますね。
ワンちゃんや猫ちゃんは家族ですもの。一緒にこの難局を乗り越えましょう!
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