ワンちゃんや猫ちゃんなどのペットを飼っている方々は、新型コロナウイルスのペットへの影響に不安を覚えていることでしょう。
私も不安です。毎日のようにネットで記事を読み漁っているくらいです。
ここでは、そんな新型コロナウイルスの犬や猫などペットへの影響に不安を覚える飼い主の方のために関連する記事をまとめております。
可能な限り時系列に並べておりますが、この問題についてはまだまだ不明な点が多いことも事実であります。獣医師さんなどの専門家の方々でも分からないことが多いようですね。
ただ、いたずらに不安になったり、ペットを飼うことそのものを恐れたりする必要はないようですね。ちょっと安心しました。
では、時系列に関連する記事を見ていきましょう。
- 2月25日(火)に配信されたFLASH「新型コロナウイルスはペットに感染するの?獣医師に聞いてみた」
- 2月29日(土)に配信されたFLASH「香港で犬から新型コロナウイルス検出、獣医師の反応は?」
- 3月5日(木)に配信されたNHK NEWS WEB「香港で犬が感染 飼い主に警戒感強まる 新型コロナウイルス」
- 3月5日(木)に掲載された公益社団法人日本動物病院協会の見解
- 3月5日(木)に掲載された公益社団法人東京都獣医師会の見解
- 3月6日(金)に配信された西日本新聞「新型コロナ、ペットにうつる?専門家の見解は」
- 3月9日(月)に掲載された公益社団法人日本獣医師会の見解
- 掲載日不明に掲載された環境省自然環境局の「動物の愛護と適切な管理」の見解
- 3月18日(水)に配信されたテレ朝NEWS「新型コロナに感染したペットの犬 回復後に死亡」
- 3月28日(土)に配信された毎日新聞「飼い主から猫に新型コロナ感染 ベルギー 香港では犬の感染例」
- 4月9日(木)に配信されたNATIONAL GEOGRAPHIC「トラが新型コロナウイルスに感染、ペット以外で初」
- 4月10日(金)に配信されたForbes「ペットのコロナは人間にはうつらない、獣医師らが指摘」
- 4月17日(金)に配信された時事メディカル『ペット「過度な接触控えて」=ネコに新型コロナ症状―厚労省』
- 4月23日(木)に配信された共同通信「米国初ペット感染、ネコ ニューヨーク州で2匹」
- つづきはこちら
2月25日(火)に配信されたFLASH「新型コロナウイルスはペットに感染するの?獣医師に聞いてみた」
2月24日、政府は新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした、専門家会議を開いた。現状は感染拡大への移行期にあたるとし、25日にも、今後の基本方針を発表するという。
国内でも感染者が目立ち、誰にとっても他人事ではなくなってきたが、ペット好きにとって気になるのは、ペットが新型コロナウイルスに感染するかどうかだろう。
東京都獣医師会で理事を務める中川清志獣医師は、「新型コロナウイルスが、犬猫含むペットに感染したという報告は、一切ありません」と語る。
「どんなウイルスでも進化する可能性がある。その意味では、感染の可能性を完全に否定することはできません。とはいえ、獣医師会としては、現時点ではペットに感染するとは考えていない」(中川獣医師)
そもそも、人間の感染症が、ペットたちに移るケースはあるのか。
「細菌が移ることはあります。たとえば大腸菌のように、細菌で起こる食中毒は人から犬に移りますし、犬から人に移ることもある。水虫も移ります。
ただ、ウイルスには、基本的に『種の壁』がある。種を超えて移ってしまう例としては狂犬病などがありますが、実際には人から他の動物に移るケースはかなり少ないんです」(同)
もともと人間の風邪の原因に「コロナウイルス」があったように、犬や猫にも、固有の「コロナウイルス感染症」が存在する。逆に、犬や猫のウイルスが人間にかかることはあるのだろうか?
「これまで犬猫で報告されている『コロナウイルス感染症』が、人を含め、他の種の動物に感染したという報告はありません。犬の場合は軽い下痢の症状、猫の場合は伝染性の腹膜炎をおこしますが、どちらもまれな病気です」(同)
ということは、目下、可能性が高いのは、飼い主の感染ということになる。仮に、飼い主側が感染者となった場合、お世話をしてくれる人にペットを預けなければならない。
その際は「人から人への感染を防ぐため、なるべくウイルスが付いている可能性のあるペットの毛を洗っておく。あるいは、ペットと接するときにはマスクやグローブをつけてもらい、お世話の後は丁寧な手洗いをするように伝えてください」とアドバイスしてくれた。
なお、現状、ペットが感染したかどうか検査する方法はない。もし疑わしい症状があったら、どうすればいいのか?
「この場合、まずかかりつけの動物病院に電話してください。病院側が、専門の先生と連携を取りつつ診療します。そのためにも、ペットを動物病院に連れていく前に、必ず連絡を入れてください」(同)
必要以上に恐れる必要はなさそうですね。
2月29日(土)に配信されたFLASH「香港で犬から新型コロナウイルス検出、獣医師の反応は?」
2月28日、香港当局は、新型コロナウイルスの感染者が飼っていたペットの犬から、ウイルスの弱い陽性反応が出たと発表した。
香港のAFCD(漁農自然護理局)によれば、陽性反応は、犬の鼻と口から検出された。ただ、犬に目立った症状はなく、「ペットが新型コロナウイルスに感染したり、人への感染源になったりする証拠はまだない」としている。
東京都獣医師会の理事を務める中川清志獣医師は、「この段階では、慌てることではありません。香港の発表では、犬の鼻と口の粘膜に、たまたま付着した新型コロナウイルスを検出してしまった可能性がある。犬の体内でウイルスが増殖したのか確定されていない以上、“犬も感染する”とは言えません」と語る。
今回、香港の検査では、人間とまったく同じやり方のPCR検査がおこなわれた。中川獣医師は「PCR検査は遺伝子を見るものですから、理論上、犬にも使用できます」と話す。
「逆に言えば、今回犬から検出されたのは、人間とまったく同じ形のウイルスだということ。ヒトに蔓延しているウイルスが犬の検体に混入してしまい、それを検出しただけの可能性も高い」(同)
仮に、ウイルスが犬の中で増殖する場合、犬から犬、あるいは犬から人へ移るものなのか。
中川獣医師は「現状、どちらもわかりません。まず、ペットに感染が成立したかどうかの証明は、ペットの体の中に新型コロナウイルスの抗体ができたかどうかで確かめます。しかし、ペットの体の中にはこれまでも普通に存在していたコロナウイルスの抗体がたくさんありますから、これらの中から新型コロナウイルスの抗体だけを検出する検査はまだ確立されておらず、きちんと確かめた研究はないからです」と言う。
「ただ、少なくとも日本国内においては、新型コロナウイルスは人から人に移ることしか考えられません。その意味では、飼い主さんたちは、引き続きこまめな手洗い・うがいといった予防を意識してください。
怖いのは、皆が疑心暗鬼となりパニックを起こして、本来なら心配する必要がないのにペットたちを捨てるような行動に出てしまうこと。まずは落ち着いて、自分自身の感染を防ぐ行動を取ってください」(同)
ペットを捨てるような行動はあってはならないことですよね。
3月5日(木)に配信されたNHK NEWS WEB「香港で犬が感染 飼い主に警戒感強まる 新型コロナウイルス」
香港政府は新型コロナウイルスの感染者の女性が自宅で飼っていた犬がウイルスに感染していたと明らかにしました。特に症状は出ていないということですが検疫施設でウイルス検査の結果が陰性となるまで隔離されるということです。
香港政府によりますと、感染が確認されたのは新型コロナウイルスの感染者の女性(60)が自宅で飼っていた犬1匹です。
この犬は先月25日、女性が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたあと動物の検疫施設で隔離されていましたが、先月26日から今月2日にかけて行われたウイルス検査で口や鼻から弱い陽性反応が繰り返し出たということです。
このため専門家の意見もふまえて検討した結果、犬は新型コロナウイルスに感染し、ヒトから感染したとみられるとしています。いまのところ、犬には新型コロナウイルスによるとみられる症状は出ていないということです。
香港政府はこの犬について、引き続き検疫施設で経過観察しウイルス検査の結果が陰性となるまで隔離するとしています。
香港政府は犬などのペットを飼っている市民に対し、動物に触る際にはよく手を洗うことや、清潔な環境を保つこと、体調の悪い人は接触を控えるよう呼びかけるとともに、過剰に心配してペットを捨てないよう求めています。
ペットに触れる前後には必ず手洗いをしましょう。
3月5日(木)に掲載された公益社団法人日本動物病院協会の見解
これまでの情報ならびに獣医学の常識から,犬には人間のコロナウイルスは感染しないだろうと考えて情報を発信して参りましたが,どうやらわれわれ獣医界の知らないことが起こったようです.
2月下旬に香港の60歳の女性で新型コロナウイルス感染が確認され,その人が飼育する老齢のポメラニアンの鼻と口の材料に新型コロナウイルス感染の弱い陽性反応がみられました.これがウイルスの付着によるものか,感染なのかを調べるため,その後のウイルスの存在を追跡したところ,複数回の弱陽性反応が出たことから,香港漁農自然護理署(AFCD)は犬が「低レベルの感染」をしていると結論しました.同時にこの所見は大学や国際獣疫事務局(OIE)の専門家たちによっても確認され,「人間から動物への感染例の可能性が高い」とされました.
この犬は新型コロナウイルス感染の症状を全く見せていないといわれていますが,香港政府が先月28日に出した新型コロナウイルスに感染したペットを14日間隔離する措置を受けています.香港では,別の感染患者の犬も1頭隔離されており,現在は陰性となりましたが,隔離は続けられているそうです.香港政府は「現時点でペットがウイルスを媒介するというデータはない」と強調しています.そして,動物が感染源になるといった過剰な心配を抱かないように呼びかけています.
以上が朝日新聞デジタルおよびAFPが報じたニュースの抜粋です.犬が感染する可能性は極めて低いといったわれわれの考えは間違っていたことがわかりましたので,ここに正しい情報をお知らせしました.それではわが国の犬においてどのような対応ができるのかを以下にまとめます.
1. 犬における感染
犬は家の中で隔離してください.幸いに犬が健康を害することはないようなので,隔離しておけば自然に感染はなくなるものと思われます.症状がなければ動物病院でできることもありません.また,人間のコロナウイルス感染者を受け入れることができるような病院に相当する動物病院の体制は整っていません.感染した人間が軽症で家にいるならご自分で犬の世話をしてください.感染した人間が入院する際には,犬をどうするかについては,医師ならびに保健所の指示を仰いでください.
2. 人間が感染して家庭に犬がいる場合
これまでの香港の2頭だけの経験では,感染であっても低レベルであり,犬には症状は出ないようです.しかし,生きたウイルスが少量ながら一定期間そこに存在するということで,注意は必要です.一方,わが国では動物に対して人間のコロナウイルスのPCR検査を行う体制は全く整っていませんので,検査を行うかどうかについては保健所の判断と思われます.動物病院に来院されても国立感染症研究所から出されている感染管理ガイドラインに沿った対応はできません.
3. ふつうの家庭犬は
外出を避ける,外に出るのも家の周りだけにする,人混みには連れて行かない,他の犬との接触を避けるためドッグランも利用しないことで,自宅にいるのが最も安全と思われます.犬にはコロナウイルスが入ったワクチンもありますが,これは犬の消化器コロナウイルスのワクチンで,人間のコロナウイルスに対しては効きません.
4. 猫はどうする
猫にも感染のリスクはあると考えて,外に出さず,家の中においてください.猫のコロナウイルスには,多くの猫が持っている病原性のほぼない猫腸コロナウイルスと,それが突然変異してごく少数の猫に病原性を示す猫伝染性腹膜炎ウイルスがありますが,これらは人間のコロナウイルスとは異なり,猫ではワクチンはありません.猫に人間のコロナウイルスが感染するかどうかについては,SARSコロナウイルス大量を実験的に気管内に接種して感染が起こることが示されていますが,これはあくまでも自然界では起こりえないような実験的な条件であり,その場合も重大な病気は起こらず,すぐに感染から回復するとされています.したがって犬同様に対応してください.
最後に
今回の事例では,犬は善意の第三者であり,たまたまウイルスをもらってしまったと考えられ,どうして犬に感染が起こったのかについては,老齢の犬であったからなのか,それとも犬はすべてそうなのかはまだ例数が少ないためわかりません.しかし,中国のように多くの感染患者がいる場所でも,犬から病気をもらったというような状況は報告されていません.犬は大切な家族の一員です.決して犬を悪者にしたり,飼育を放棄したりしないよう,そして過剰に恐れることなく,ふつうに対応してください.
犬から人間に感染した症例はないようですね。
3月5日(木)に掲載された公益社団法人東京都獣医師会の見解
飼い主の皆様へ
【香港当局による、ペットの犬が新型コロナウイルス感染症に感染したとの報道について】
3月4日付け、香港漁農自然護理局(AFCD)の発表を受けまして、本会としては以下の様に考えていることをお伝えします。
本会では、香港当局が、COVID-19感染者が飼育していた犬が同ウイルスに弱いレベルで感染し、その飼育犬は無症状であると発表したことを把握しています。
AFCDは、その飼育犬にCOVID-19ウイルスに対する陽性反応が出た原因はヒト(飼い主)である可能性が高いと報告しています。
AFCDは、犬の体内でウイルスが増殖するかどうか、増殖した場合犬同士で感染するかどうか、現時点では報告していませんし、確認事例は本症例1例のみにとどまっています。
したがって、人々がペットを放棄しないように強調しています。
本会は、その飼育犬が本当に感染したのかどうかも含め、今後の発表および厚生労働省の対応を待ちたいと考えています。
本会としては、引きつづき飼育者が感染しない注意が最も重要と考えています。
飼育者の皆様におかれましては、引きつづき冷静な対応をお願い致します。
本件に関しては新しい情報が届きましたら随時更新します。
パニックになってペットの飼育を放棄するようなことがないよう冷静な対応を心掛けたいですね。
新型コロナウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと
【2020年4月24日】
新型コロナウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと(Ver.2)
<COVID-19環境の犬猫の扱い(一般向け)2020.04.24.pdf>
【2020年4月5日】
新型コロナウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと(Ver.1)
<COVID-19環境の犬猫の扱い(一般向け)2020.04.05.pdf>
3月6日(金)に配信された西日本新聞「新型コロナ、ペットにうつる?専門家の見解は」
香港政府が、新型コロナウイルス感染者の飼い犬から低レベルの感染を確認したと発表した。「飼い主から感染した可能性がある」としているが、ペットの犬や猫にうつる可能性はあるのだろうか。
「人間からペットにうつるリスクは非常に低い」。マウスや豚、鶏のコロナウイルスを研究している宮崎大農学部獣医学科の山口良二教授(獣医病理学)は、香港政府の発表に懐疑的だ。従来のコロナウイルスは動物も感染するが、もともと種特異性が強いものが多く、人に感染するものが種の壁を超えて他の動物にうつる可能性は低いという。
世界保健機関(WHO)も「現段階でペットなどが新型コロナウイルスに感染するという科学的根拠はない」とする。ただ、コロナウイルスは変異を起こしやすい。山口教授は「可能性は低いが、世界的に『ペットにも感染して症状が出た』という報告が増えてきたら注意が必要になる。まだ分からないことも多いため、気を付けて情報収集してほしい」と話す。
飼い主に発熱など新型コロナウイルス感染が疑われる症状がある場合、どうすればいいのか。山口教授は「うつさないためにペットと離れて暮らす必要はない」。その上で「普段から動物を触る前後は手をよく洗い、顔をなめられたら洗うなど当たり前の注意事項を守ってほしい。犬や猫は口でいろいろな物に接触するので、特に室内飼いの場合、人間の手指を消毒するように、口の周りや顔をウエットティッシュなどで拭いてあげて」としている。
香港政府が、新型コロナウイルス感染者の飼い犬から低レベルの感染を確認したと発表した。「飼い主から感染した可能性がある」としているが、ペットの犬や猫にうつる可能性はあるのだろうか。
「人間からペットにうつるリスクは非常に低い」。マウスや豚、鶏のコロナウイルスを研究している宮崎大農学部獣医学科の山口良二教授(獣医病理学)は、香港政府の発表に懐疑的だ。従来のコロナウイルスは動物も感染するが、もともと種特異性が強いものが多く、人に感染するものが種の壁を超えて他の動物にうつる可能性は低いという。
世界保健機関(WHO)も「現段階でペットなどが新型コロナウイルスに感染するという科学的根拠はない」とする。ただ、コロナウイルスは変異を起こしやすい。山口教授は「可能性は低いが、世界的に『ペットにも感染して症状が出た』という報告が増えてきたら注意が必要になる。まだ分からないことも多いため、気を付けて情報収集してほしい」と話す。
飼い主に発熱など新型コロナウイルス感染が疑われる症状がある場合、どうすればいいのか。山口教授は「うつさないためにペットと離れて暮らす必要はない」。その上で「普段から動物を触る前後は手をよく洗い、顔をなめられたら洗うなど当たり前の注意事項を守ってほしい。犬や猫は口でいろいろな物に接触するので、特に室内飼いの場合、人間の手指を消毒するように、口の周りや顔をウエットティッシュなどで拭いてあげて」としている。
まだまだ分からないことがたくさんあるようですね。
3月9日(月)に掲載された公益社団法人日本獣医師会の見解
「ペットの犬に低レベルの新型コロナウイルス感染が見られた」とする香港政 府の発表について
香港・漁農自然護理署が2月28日、新型コロナウイルス感染者の家庭で飼育 されていた犬から同ウイルスの弱陽性反応が出たと発表したことについて、日 本獣医師会は、「 犬にウイルスが感染し、犬の体内で増殖して排出されたと確認されてはいません。」とする見解を発表しました。
その後香港政府は 3 月 4 日、ペットの犬の検査を繰り返した結果、新型コロ ナウイルスの低レベルの感染があったことを示す所見が見られ、人から犬にコロナウイルスが感染したと思われるとする発表を行いました。
日本獣医師会といたしましては、現時点では感染サイクルの主体は人ですが、 感染した人と濃厚接触のあったペット動物への感染の可能性は否定できないと 考えます。
したがって、新型コロナウイルス陽性となった飼い主と接触のあった犬については、飼い主と同様に人や犬等との接触を避け、仮に臨床症状が認められた場合には、かかりつけの獣医師とも電話相談のうえ、国立感染症研究所獣医科学部に問い合わせてください。
いずれにいたしましても、現時点では、飼い主がしっかりした感染防御の対応をとることが、ご自身のペット動物を感染から守るためにも、最も重要だと考え ます。
人からペットへの感染は否定できませんが、ペットから人への感染についてはまだ明言できない段階のようですね。万が一、感染の疑いのあるペットがいる場合は、人やその他のペットとの接触を避けましょう。
掲載日不明に掲載された環境省自然環境局の「動物の愛護と適切な管理」の見解
新型コロナウイルス関連情報(ペットを飼っているみなさまへ)
新型コロナウイルス感染症の主要な感染経路は飛沫感染と接触感染であると考えられています。
ペットを触った際は石けんや水で手を洗ったり、過度な接触を避けるなどの通常の動物由来感染症対策として行っている一般的な衛生管理を実施しましょう。
ペットを触った際は石けんや水で手を洗ったり、過度な接触を避けるなどの通常の動物由来感染症対策として行っている一般的な衛生管理を実施しましょう。
ここでも手洗いが重要だとなっていますね。
厚生労働省
問7 新型コロナウイルスはペットから感染しますか? 新型コロナウイルスがペット等動物に感染した事例は見つかっていません。なお、動物を媒介する感染症は他にありますので、普段から動物に接触した後は、手洗いや手指消毒用アルコールで消毒などを行うようにしてください。
【感染様式 問7から引用】
世界保健機関
Q 新型コロナウイルス感染症は自宅のペットに広がる(感染する)か? A 現時点では、犬や猫といった伴侶動物(ペット)は新型コロナウイルス感染症に感染するという確実な証拠はありません。しかしながら、ペットに触れたあとに石けんや水で手を洗うことは常に良いことです。手洗いはペットと人の共通の病原体である大腸菌やサルモネラといった病原体から自身を守ることが可能です。
3月18日(水)に配信されたテレ朝NEWS「新型コロナに感染したペットの犬 回復後に死亡」
香港で新型コロナウイルスに感染したペットの犬がいったん回復した後に死亡したことが分かりました。
香港メディアは18日、新型コロナウイルスに感染していた犬はPCR検査で陰性が確認された後に家へ戻りましたが、2日後に死亡したと報じました。ペットとして飼われていた17歳の老犬で、心臓病の持病があったということです。香港政府は4日、この犬から低レベルの感染を確認したと発表し、政府施設で陰性が確認されるまで隔離していました。犬の感染が明らかになったのは初めてで、飼い主がウイルスに感染して人から犬へ伝染した可能性があると発表していました。飼い主は死因を調べる病理解剖を希望しなかったということです。
新型コロナウイルスはペットにも何らかの影響があると言わざるを得ないですね。
3月28日(土)に配信された毎日新聞「飼い主から猫に新型コロナ感染 ベルギー 香港では犬の感染例」
ベルギーで飼い主の女性からペットの猫に新型コロナウイルスが感染した事例が確認された。AFP通信などが27日、伝えた。ベルギー当局は「特殊なケース」としているが、ペットへの感染を防ぐため、顔をなめさせるといった濃厚な接触は避けるよう推奨している。
AFP通信などによると、猫は、一緒に暮らす飼い主に新型コロナウイルスの症状が出始めてから約1週間後に下痢や呼吸困難といった症状が表れるようになり、地元研究者の検査で陽性と確認された。ベルギー当局によると、世界で新型ウイルスが人からペットに感染した例は、香港で犬2匹が感染した事例と今回の猫だけ。犬の事例では症状は確認されなかったという。
ベルギー当局は、ペットから人に新型ウイルスが感染する可能性については「証拠がない」と否定。ブリュッセル・タイムズ紙も「動物から人に感染するリスクは極めて低い」とする専門家のコメントを伝えた。
ペットから人への感染については否定されてますね。
4月9日(木)に配信されたNATIONAL GEOGRAPHIC「トラが新型コロナウイルスに感染、ペット以外で初」
米ニューヨーク市のブロンクス動物園で飼育されているトラに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査を行ったところ、陽性反応が出たことが明らかになった。検査したのは1頭だけだが、このほか6頭のネコ科動物に症状が認められるという。現地時間の4月5日午後、米農務省が発表した。
「私たちの知る限り、人から(野生)動物にCOVID-19が感染した初のケースです」と、ブロンクス動物園の主任獣医ポール・カレ氏はコメントした。陽性反応が出たのは、ナディアという名の4歳のマレートラだ。感染経路はわかっていないが、動物園は3月16日から閉園しており、おそらく無症状の飼育員から感染したと思われる。
これまでに、ペットに陽性反応が出たケースは報告されている。香港ではポメラニアンとジャーマンシェパード、ベルギーではイエネコが感染した。
イエネコや野生のネコに感染するネココロナウイルス(FCoV)の存在は知られていたが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)がネコにも感染するかどうかは最近まで不明だった。中国の新たな研究で、ネコからネコへも感染が広がる可能性が示唆されたことから、他にも感染する動物がいるかどうかの研究が急がれている。
犬よりも猫の方が感染しやすいのかしら・・・
4月10日(金)に配信されたForbes「ペットのコロナは人間にはうつらない、獣医師らが指摘」
英国とオーストラリアの獣医師らは、猫の飼い主や家族のメンバーが新型コロナウイルスに感染した場合、猫を屋外に出さないようアドバイスした。これは、猫の毛を通じてウイルスが拡散することを防ぐためだという。
今回のアナウンスは、ニューヨークの動物園のトラが新型コロナウイルスに感染したとの報道を受けて出されたものだ。トラは無症状感染の飼育員から、感染したとみられている。
ただし、英国の獣医師らによると、人間がペットから新型コロナウイルス感染症をうつされる可能性はないという。ただし、ウイルスに感染したペットが他の個体に感染を広げる懸念はある。
英国獣医師協会のDaniella Dos Santosは声明で「全ての猫を家の中にとどめておく必要はない。しかし、家族に新型コロナウイルスの感染者が居る場合や、飼い主が自宅隔離を行っている場合は、ペットを外に出さないほうがいい」と述べた。
また、長時間を家の中で過ごすことでストレスを感じる猫も居るため、猫が自宅内で快適に過ごせているかどうかに気を配る必要もあるという。
獣医師らは、飼い主らに対し、手をよく洗うことやペットに咳やくしゃみをかけないようアドバイスした。また、屋外では他人のペットを触ることを控えるべきという。
3月には香港の17歳の犬が低レベルの陽性反応を示し、隔離された。その後の再テストでは陰性が確認されたが、この犬は最終的に死亡した。ただし、この犬が新型コロナウイルスの感染症で死亡したのかどうかは分かっていない。
その後、香港では33頭の犬と17頭の猫、2匹のハムスターが隔離されている。これらのペットの飼い主は全て感染が確認された人々で、ペットを通じて感染が拡大する恐れがあった。
シドニー大学のVanessa Barrs教授はABCニュースの取材に「これまで人間が、猫から新型コロナウイルスをうつされたという事例は、一件も報告されていない」と述べた。ただし、人間が猫にウイルスをうつす可能性はあるという。
さらに、陽性が確認されたペットが、症状を発症しないものの、咳やくしゃみに含まれる飛沫でウイルスを拡散させる懸念もある。香港で感染した犬は、無症状だったが口の中からウイルスが検出されていた。
中国のハルビン獣医学研究所の研究でも、ウイルスに感染した猫が他の猫を感染させることが確認されていた。
人から動物への感染や動物から動物への感染については疑いがありますが、動物から人への感染については今のところなさそうですね。
4月17日(金)に配信された時事メディカル『ペット「過度な接触控えて」=ネコに新型コロナ症状―厚労省』
ペットが新型コロナウイルスに感染したとみられる事例が報告されているとして、厚生労働省は17日までに、動物との過度な接触を控えることなどを求めた飼育者向けのQ&Aをホームページなどで公開した。
同省によると、海外では人間からイヌ、ネコに感染したと考えられる事例が複数あり、ネコの呼吸器や消化器に症状が出た例も報告されている。動物園の飼育員からトラに感染したとみられるケースもあるという。
これまでにペットから人間への感染は報告されていないが、同省は過度な接触を控えるとともに、接触後は手洗いなどを行い、特にペットの体調が悪い場合は不必要な接触を避けるよう呼び掛けている。
人からペットへの感染については十分に気を付けたいですね。
4月23日(木)に配信された共同通信「米国初ペット感染、ネコ ニューヨーク州で2匹」
米疾病対策センター(CDC)は22日、東部ニューヨーク州でペットのネコ2匹が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。米国でペットの感染が判明した初の事例だとしている。2匹は別々の場所で飼われており、いずれも呼吸器に症状が出ているが回復に向かっている。
CDCは、飼い主か近隣の人間から感染したとみているが「動物から人に感染する証拠はない」との見方を示している。
一方、新型コロナに関しては分かっていないことも多いとして、ペットを不特定の人間や動物と接触させることはできるだけ避けるよう推奨している。
我が家のペットが感染したら誰が面倒を見るのだろうか・・・
つづきはこちら
随分とボリュームが大きくなってしまいましたので、つづきはパート2としてご紹介していきますね。
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