皆様、ごきげんよう。
ここでは、犬や猫などペット用サプリメントについて、その必要性と効果を中心に見ていきます。
ところで、「サプリメント」という言葉自体を耳にしたことがない人はいないと思われますが、サプリメントとはどういうものなのかご存知でしょうか。
私たち人間用のサプリメントを使ったことがある方でも、ペット用サプリメントは試したことがないという方が多いかもしれませんね。
そもそもサプリメントとは?
サプリメントは薬品ではなく栄養補助食品、すなわち食品だということをご存知でしょうか。
動物病院によっては、薬とサプリメントを併用して治療するところもあります。いくら効果の高い薬であっても何かしらの副作用の危険性がありますので、短期間だけ薬を投与して、その後はサプリメントを利用するということが多いようです。
ペット用サプリメントは必要なの?
近頃のペットフードは品質が向上しているため、毎日の食事をしっかり与えていれば、健康で長生きできると考えていませんか?
実際のところは、残念ながらそうではありません。いくらペットフードの品質が向上したといっても、すべてのワンちゃんや猫ちゃんに必要な栄養素を完璧に満たすことは出来ないのです。
事実、ペットの健康を考えてサプリメントの利用を始める飼い主の方々を増えています。私たち人間が日頃の食事では不足しがちな栄養素をサプリメントで補うように、ワンちゃんや猫ちゃんにも足りない栄養素をサプリメントで補うことで健康をサポートしてあげましょう。
あなたのワンちゃんや猫ちゃんの目的に合ったサプリメントを使うことで、その効果も期待できることになります。
ペット用サプリメントの効果は?
では、実際にサプリメントがどのような疾患(しっかん)に効果が期待できるのかどうか、動物病院で処方されるケースを参考に見ていきましょう。
関節炎・神経痛
日本で飼われているワンちゃんは小型犬が圧倒的に多いのですが、その小型犬には膝蓋骨脱臼などのトラブルが多く、また、高齢になると足腰が弱るため関節炎などが発症し、その痛みから歩きずらくなることもあります。
そのようなケースでは、関節用のサプリメントがよく使用されます。それらにはグルコサミンやコンドロイチンといった関節の周囲のクッションになるような成分が含まれているんですね。緑茶フラボノイドを含むサプリメントが使われることもあります。
また、軟骨を保護したり、神経の炎症をやわらげる目的でサメ軟骨・コンドロイチン・緑茶カテキンなどのサプリメントがよく使われています。
鎮痛剤や消炎剤は副作用の点から長期間の投与は適さないため、長期間投与できるサプリメントが役立つというわけですね。
皮膚炎・消化不良
ペット用サプリメントはもともとは皮膚炎や被毛疾患のために使われたのが始まりです。
亜鉛欠乏性皮膚炎では、亜鉛やビタミンEのサプリメントが多く使われています。近頃では、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)、クルクミン(ウコン)、アロエなどもサプリメントとして使われています。
私たち人間と同じようにワンちゃんや猫ちゃんでもアレルギー性皮膚炎が増加傾向にありますが、そのようなケースでおススメなのが乳酸菌のサプリメントになります。
乳酸菌によって腸内環境が改善されるため、免疫力が向上が期待でき、さらには消化不良や下痢・便秘などお腹のトラブル改善にも効果があると言われています。
ガン腫瘍・免疫力向上
今、最も注目されているサプリメントになります。それらの多くがキノコなどの単糸菌類を原料としており、私たち人間用で使われるアガリクスもこの一種なんです。
免疫力を活性化させ、腫瘍の成長を抑える効果が期待されるこれらのサプリメントを積極的に使用している動物病院も少なくありません。
しかしながら免疫力の活性化には、ワンちゃんや猫ちゃんの遺伝子により非常に効果のあるケースもあれば全く効果がないケースもあるのです。そういう訳で、必ず効果が期待できるものではありませんが、その効果を期待して動物病院でガンの治療として処方されることもあるのですね。
事実、脂肪種や血管肉腫と診断されたワンちゃんや猫ちゃんがこのサプリメントを服用するうちに良くなったという事例もあります。また、脳腫瘍や乳腺腫瘍の手術後に再発防止のために与えるケースもあるようです。
「外科手術」・「化学療法」・「放射線治療」に加わる第四の治療法として今後ますます研究が盛んになってくると言われています。
犬用サプリメントの必要性と効果
健康な子犬であれば、市販の良質なドッグフードを与えるだけでもどんどん成長していき、おおよそ2年で立派な成犬に成長します。
しかし、成犬に成長した後は人間の4倍以上のスピードで老化が進んでいくのです。犬種によっては、人間の7倍以上のスピードで老化が進むこともあります。
ですから、成犬になってからは、ペット用のサプリメントを積極的に取り入れて体調を管理してあげましょう。
ドッグフードだけで栄養素は足りるの?
近年のドッグフードは品質が大幅に向上しており、ワンちゃんの総合栄養食品として定着していますね。
「愛犬に必要な栄養素が全て補える」というフレーズもあるくらいですが、これは平均的なワンちゃんに必要な栄養素が補えるという意味であり、あなたの大切なワンちゃんに必要な栄養素が全て補えるという意味では決してありません。
病気やケガ、あるいは老化など個体差が生じる要素に対しては、ドッグフードで補えない栄養素はサプリメントで補うという考えが一般的であり、そのように推奨している獣医師さんも増えてきてます。
市販のドッグフードの原材料を見てワンちゃんに足りない栄養素を正確に把握することはとても難しいことです。そのような飼い主の方はほとんどいないのではないでしょうか。
一方、手作りの食事を与える場合はどうでしょうか。この場合は、使っている原材料は把握できるでしょう。しかし、ワンちゃんに必要な栄養素をバランスよく全て補うことはより難しくなるでしょう。
また、市販のドッグフードと手作りの食事を使い分けることで、ワンちゃんに必要となる栄養素を全て補うことは可能かもしれません。
しかし、市販のドッグフードで補えない栄養素を正確に把握し、その栄養素を手作りの食事で補うことは、そのこと自体がとても飼い主の方の負担になりますよね。
飼い主の方の負担が一番少なく、ワンちゃんに必要な栄養素を全て補うことが出来るやり方は、市販のドッグフードとペット用サプリメントの併用になります。
犬用サプリメントで足りない栄養素を補おう
私たち人間と同様に、ワンちゃんの場合でも通常の食事では補えない栄養素はサプリメントで補うことが常識になりつつありますね。
人間の場合であれば、一日三度の食事の内容は変化に富んでますので、いろいろな食材から栄養素を摂取することが可能です。しかし、ワンちゃんの場合はどうでしょうか。ほとんどのワンちゃんは毎日同じような食事を繰り返すケースが多いことでしょう。
乳酸期サプリメントと酵素サプリメント
市販のドッグフードは加熱処理されているものがほとんどであり、その段階で乳酸菌と酵素まで加熱により減ってしまうと言われています。ですから、市販のドッグフードを与えるだけでは、乳酸菌と酵素は間違いなく不足しています。
乳酸菌と酵素はワンちゃんの健康維持や免疫力向上に必要不可欠な栄養素です。そのどちらも加齢とともに減少してしまいますが、私たち人間と同様にワンちゃんも『腸内フローラ』を整える(腸活)を行うことで健康に効果があることが分かってきました。
乳酸菌と酵素が含まれる腸活に効果的なペット用サプリメントは、「腸内環境の改善」・「免疫力向上」・「アレルギー疾患予防」・「ガン抑制」など多岐にわたります。これら近年になって増加しているペットの病気は我々人間の成人病と同じものばかりなのは、ちょっと意外ですし、不謹慎ながら親近感もより湧いてしまいます。
私たち人間と同様に、ワンちゃんの健康を脅かすこれらの病気を予防する意味でも積極的にサプリメントで必要な栄養素を補いたいですよね。サプリメントの摂取は長期間継続することが大事になります。そうすることで必要な栄養素が体内に行き届いた状態になりより効果が期待できるという訳です。
筋肉の衰えと関節疾患のサプリメント
近年では、ワンちゃんのアンチエイジング対策としてサプリメントを活用する方法も脚光を浴びています。加齢による筋肉の衰えや関節疾患などの予防には、「筋肉成分・軟骨成分」が含まれた関節サプリメントが効果的です。
筋肉そのものは高タンパクな食事を摂取していれば問題ないと思われるかもしれませんが、食事だけでは限界があります。筋肉の疲労回復に効果的なイミダゾールペプチドなどのサポート成分を含むサプリメントがおススメです。
筋肉を使うことで筋繊維が損傷して新しい筋繊維が生まれます。その際、筋力を早く回復させることが出来れば、運動量を増やすことが出来て筋力増強につながります。筋肉をスムーズに動かすためには、コンドロイチンやグルコサミン、プロテオグリカンなど関節をサポートするための軟骨成分も必要となります。
これらの成分をしっかりと補うことで、いつまでも若々しく元気な体を維持することが出来るのですね。
目のサプリメント
五感のひとつである「視力」を守るサプリメントも摂取してほしいですね。
犬は嗅覚がとても発達している動物ですが、嗅覚だけでは自らの身を守ることは出来ません。嗅覚とともに大事になるのが、広い視野と優れた動体視力をあわせ持った「目」になります。
老犬が歩きながら障害物にぶつかったりするのは、老化による視力低下のため目から得られる情報が不足してしまうからです。ワンちゃんの目はとても傷つきやすく、若犬であっても角膜炎や結膜炎を発症しやすいとされています。老犬になると、それらに加えて白内障や緑内障などの発症リスクが高まり失明の恐れが高まるのです。
このようなリスクを回避するためにも、若犬のうちから目のサプリメントを積極的に摂取することが必要となります。
目を守るために有効であるとされる作用は、「抗炎症作用」+「抗菌化作用」+「抗酸化作用」の三つの作用と言われています。これら三つの作用を持つサプリメントを摂取することで、細菌や損傷などから目を守り、老犬になってから発症しやすい疾病の予防に努めてあげたいですよね。
猫用サプリメントの必要性と効果
猫ちゃんは、生後1年半ほどで成猫に成長します。その後は、1年に4歳ずつ年齢を重ねて7歳~8歳でシニア猫になるのです。
シニア猫になると老化による影響が徐々に現れるようになります。そうなってからは手遅れるなることも考えられますので、若くて元気なうちからペット用サプリメントを効果的に摂取して健康維持に努めましょう。
キャットフードだけで栄養素は足りるの?
猫は限りなく肉食に近い雑食の動物です。野良猫であればネズミなどの小動物をも食べてしまいます。そのため市販のキャットフードは高タンパクな成分となっており、ペットとして家族の一員の猫ちゃんはそれらを主食にしていることでしょう。
ペットの猫ちゃんであっても、野生の本能に目覚め小動物を捕食してしまうこともあります。このようなケースでは、市販のキャットフードだけでは補いきれない栄養素を求めていることも考えられるのです。
生きた小動物を生の状態で食することで、「乳酸菌」と「酵素」を補給できるからです。それくらい猫ちゃんにとって、「乳酸菌」と「酵素」は大切な栄養素であるとも言えます。
腸内フローラを整える「腸活」は猫ちゃんにとっても必須なんですね。市販のキャットフードで補いきれないこれらの栄養素をサプリメントで補ってあげることで、あなたの大切な猫ちゃんの体を労わってあげましょう。
こちらの商品は、「乳酸菌」と「酵素」に加えて「納豆菌」も含まれている優れたサプリメントになります。
乳酸菌と酵素のサプリメントで腸内から病気予防
市販のキャットフードは製造工程で加熱処理されているため、乳酸菌と酵素は死滅してしまいます。そのため市販のキャットフードだけではこれらの栄養素は補いきれないのです。
しかし肉食動物である猫の腸内は悪玉菌が増えやすいため、乳酸菌を定期的に摂取させ腸内フローラを整えてあげる必要があります。
また、生命活動に必須となる酵素は加齢とともに減ってしまうのですが、酵素は、猫の死亡原因の第1位であるガンと戦うための免疫力を向上させたり、肥満を予防したりするとても大切な栄養素になります。
ですから、キャットフードだけでは補いきれない「乳酸菌」と「酵素」が入ったペット用サプリメントを積極的に活用してあげることが大切になります。また、「乳酸菌」と「酵素」が入ったサプリメントは、近年、私たち人間と同様に急増している猫ちゃんの「アレルギー疾患」・「皮膚炎」・「内臓疾患」・「感染症」などの予防にも効果があり、摂取することで免疫力を向上させることができると言われています。
ペット用サプリメントの注意点と選び方
次に、ペット用サプリメントを使用するにあたり注意点と選び方について説明します。
目的に合った必要なものだけを選択
ワンちゃんや猫ちゃんのためにも積極的に摂取させてあげたいサプリメント。
だけど、いたずらにあれもこれも摂取させてはいけません。ワンちゃんや猫ちゃんの体の負担になるからです。
サプリメントの摂取は、あなたの大切なワンちゃんや猫ちゃんの体調や目的に合わせることが大切になります。
子犬や子猫のうちから元気な体作りのためにカルシウムをあげる人もいれば、シニアになってから腰痛やヘルニアの痛みを和らげるためにあげる飼い主の方もいます。涙やけや夜泣きのサプリメントを与える人もいます。
多くの種類のサプリメントがあるからと言って、あれもこれも与えるのではなく、本当にあなたの大切なワンちゃんや猫ちゃんが必要とするサプリメントに厳選しましょう。
複数のサプリメントは与えたい場合は、念のため獣医師さんに相談することをおすすめします。
アレルギーや薬との併用を確認
アレルギーを持っているワンちゃんに、グルコサミンなど甲殻類が原材料となっているサプリメントは控えた方が無難です。動物病院で処方された薬を投与している場合は、サプリメントと併用してもよいかどうか獣医師さんに確認したほうが安全ですね。
また、体質によってはミネラルが多くなると尿石症などのトラブルになることもありますよ。
健康維持のために摂取をおすすめしているサプリメントも万能ではありません。もちろん欠点もあります。
薬品ではないため成分検査が義務付けされていないのです。そのため、どのような成分から作られたサプリメントなのか、投与量はどれくらいなのかどうかなどはメーカーの判断に委ねられているのです。過剰摂取により副作用が起きる可能性もあるでしょう。
このあたりの事情は私たち人間のサプリメントと同じですね。ワンちゃんや猫ちゃんは、自分では判断できません。どうしても不安であれば獣医師さんに相談のうえ、サプリメントを摂取させましょう。
妊娠中の場合は要注意
サプリメントは食品であるため基本的には危険性は低いのですが、もしもワンちゃんや猫ちゃんが妊娠中であるのであれば要注意です。
一例をあげますと、サメ軟骨は胎児の成長を妨げてしまうと言われていますので、妊娠中の摂取は控えなければいけません。
妊娠中はサプリメントの摂取そのものを控えた方が無難であると思いますが、どうしてもサプリメントを与えたいのであれば、やはり獣医師さんに相談しましょう。その方が安全・安心です。
カルシウムのサプリメントの必要性について
カルシウムのサプリメントは一番有名かもしれませんね。私たち人間でも摂取している、あるいは摂取したことがある人が多いのではないでしょうか。
しかし、成長期に過剰なカルシウムを摂取してしまうと、骨が弱くなってしまうこともあるのです。子犬期からカルシウムを与え続けられた犬が、3歳ほど年齢で脊椎疾患に陥るという事例が多く報告されています。
子犬用のドッグフードは、カルシウムやリン、マグネシウムなど子犬期に必須となるミネラルがバランスよく配合されていますので、カルシウムだけ過剰に与えることはバランスが崩れてしまうのですね。
カルシウムのサプリメントが必要となるケースは、「産後の短期間」と「病気でカルシウムそのものが必要」となった場合のみです。市販のドッグフードやキャットフードを与えているのであれば、カルシウムのサプリメントは必要ありません。
サプリメントは食品扱いであるため、製造販売に資格など必要ではなく誰でもできるため、ペットに役立たない商品が販売されている可能性もあります。一方、しっかりとした研究結果をもとに販売されているサプリメントであれば、それなりの効果を期待することができるでしょう。
大切なのは、サプリメントを選ぶあなたの眼力になります。値段が高いからといって必ずしも効果も高いとは言えません。有効成分がどれくらい配合されているのか、パッケージの成分表示で確認のうえ購入することが大事です。
動物病院で処方されるサプリメントは、その効果や副作用などの臨床試験を経ていますので、飼い主の方も安心出来ますね。
ペット用サプリメントを効果的に使って健康をサポート
現代社会で生きることでストレスにさらされる機会が多いのは、私たち人間だけでなく実はペットなどの動物も同じと言われています。体調に変調を来たす要因になるものは、人間であっても動物であっても同じというわけですね。
事実、ストレスを軽減することで体調が良くなるペットもたくさんいるのです。ストレスを少しでも軽減するとともに、市販のペットフードでは補いきれない栄養素を摂取することで、あなたの大切なワンちゃんや猫ちゃんをストレスに負けないようにしてあげましょう。
そのためには、安全・安心な原材料から製造された高品質のサプリメントを活用することが効果的です。毎日の食事に少しでも取り入れてあげて、ワンちゃんや猫ちゃんの病気の予防や健康増進につなげていきたいですよね。
サプリメントに即効性を求めてはいけません。サプリメントの効果を実感するには、「継続」することが何より大切になります。
医薬品ではありませんので即効性はありませんが、副作用が少なくペットの体調に合わせて緩やかに作用します。一時的に体調が悪いからと言って、過剰に与えてはいけません。
毎日の食事におまけでプラスするくらいの気持ちで気長に継続していきましょう。シニア世代に突入する前から摂取することで、少しでも長く若々しく元気な体を維持するに期待できますので、積極的にサプリメントを取り入れて大切な家族の健康管理をしてあげたいですよね。
あなたの大切なワンちゃんや猫ちゃんが本当に頼りに出来る人は、あなたしかいないのですから。
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